こんにちは、Dr.Kです。
コロナを防ぐために大切なこと
第二回目は接触感染対策
(マスク)について
あなたも恐らく、日々のニュースなどで
接触感染 | 環境表面に付着した粒子が手指などを介し粘膜に付着する |
---|---|
飛沫感染 | 体液の「しぶき」が付着する |
空気感染 | 空気中や環境中にある乾燥粒子を吸い込む |
と言う言葉を聞いているかと思います。
厳密に言うとこれらは、
「ある表面から別の表面へ移る(伝播)する経路」
であり「感染」とは別です。
ですから本来は「接触伝播」が正しいのですが
わかりやすく「接触感染」と表記します。
接触感染を防ぐために重要なことは
第1回でお話しをさせて頂いた「手洗い」が
大きな役割を示します。
同時に触れた「環境表面清拭」もとても重要。
しかしそれだけでは完全には防げません。
今、街中で不足している「マスク」が
実は接触感染対策に有効なんです。
マスクの感染予防効果はあるの?
ないの?
「マスクはウイルス感染予防効果が無い」
という専門家もいれば「一定の効果はある」
という専門家もいますが。
どっちかがウソつきなんですか?
どっちかがエセ専門家?
これ、よく頂くご質問なのですが、
正解は「どちらの専門家も正しい!」です。
なぜなら「効果」を意味するところが
それぞれの専門家で違うだけであって、
どちらも立派な専門家としての意見をしっかり!
述べられているのですから。
マスクの規格を確認してみよう
現在市販されているマスクは、
形はマスクでも、それぞれ規格が違います。
PM2.5対応 | 粒子径2.5μm以上をブロック |
---|---|
N95タイプ | 粒子径0.3μm以上を95%以上ブロック |
規格なし | フィルター性能を過信してはいけない |
上の表に整理してみましたが、
PM2.5対応と表記されていれば
粒子径2.5μm以上をブロックします。
N95と表記されていれば
粒子径0.3μm以上を95%以上ブロックします。
しかしN95タイプでは無い通常タイプのマスクは
平均40%程度脇から空気が流入する為
フィルター性能を過信してはいけない・・・。
ということが明らかになっています。
コロナウィルスをブロックするマスクは
どの規格を選べばいい?
コロナウイルスの大きさは
60-220nm(0.06-0.22μm)
非常に小さいですよね。
つまり、もし脇漏れが無いとしても
マスクでウイルス粒子を捕集することは出来ません。
そして実際の研究でも、
マスクの着用者と非着用者を比較した場合、
「ウイルス感染率を下げる」効果は認めらていない。
マスクなんて効果ないんじゃないか!
ハッキリ言えよヤブ医者!!!
マスクには飛沫(5μm以上の水分を含むしぶき)を
通過させない効果があることは事実です。
つまり、
・感染者と近距離で対面する医療従事者や
・感染者自身が
飛沫感染による感染拡大や感染を防ぐ意味で
とても重要なアイテムなのです。
「非感染者の一般人がマスクを装着することで
一定の予防効果がある」なんてデマじゃない!
このウソつきー!ハゲー!
お待ちください♬
マスクには「接触感染を抑制する」効果があり、
それは特殊な布でできているマスクでなくても、
つまり普通の布で自作したマスクでも充分!
効果があると言えるのです。
あなたは一日何回?
あなたの顔を触っていますか?
実は人間は起きている間の観察研究において、
平均「3-5回/分」素手で顔に触れている、
と言う報告があるのです。それはもう無意識的に。
ウイルスが付着している可能性がある素手で
ウイルスが付着すると感染してしまいまうことは
もうご存知のことかと思います。
ですがマスクをしていれば、
無意識的に「眼」「鼻」「口」の粘膜やその周囲を
「直接触れない」と言う効果が期待できます。
つまり「接触感染」を抑制してくれるのです。
だから特殊な布や素材のマスクでなくても、
普通の布で自作したマスクでも、
充分抑制効果はある、と言えるのです。
マスクは眼を保護してないぜ先生さんよー!
もっともらしい話をしてケムに巻く気かい?
とおっしゃりたい方もいるでしょう。
いわゆる「風邪」と呼ばれる上気道感染症の多くは
「鼻」と「口」からの感染が多いのです。
ところがCOVID-19は
結膜炎から発症したと言う報告もあるので、
マスクに加え「メガネ」や「ゴーグル」など、
眼に直接触れない様な工夫をすることで、
さらなる感染症予防が可能になります。
最近では「花粉症用メガネ/ゴーグル」製品も
薬局などに置いてありますよね。
色々なタイプも増えてきているので、
うまく活用してみてください。
ただ、顔に触れない様に意識していれば、
あえてゴーグル/メガネやマスクを
常につけていなくても良いかとも思います。
マスクの使用方法
ココは気を付けて!!
むしろマスクを定期的に交換せずに
頻繁につけ外しをしたり・・・
カバンやポケットに直に突っ込んだり・・・
1週間連続で使っている様な場合、
マスクは「感染拡散装置」となりかねません!
コレ要注意です!!!
マスクの使用/運用方法
出来ればマスクは数枚(3-5枚程度)を用意。
使用前用と使用後用にジップロック袋を用意
使用前袋に使用前のマスクを入れておく
使用前袋からマスクを取り出す時は、
手洗いや手指消毒をしてから
使ったマスクは使用後袋に入れる
全て使用後袋に入ったら適切な洗濯をして乾燥
乾いたら使用前袋に入れて次回の使用に備える
使用後袋の中は使用後マスクを選択する時、
アルコールや界面活性剤洗剤で清拭する。
コレが理想的なマスクの運用方法です。
*潤沢に在庫がある場合には、
使用後袋内に使用済マスクが溜まったら適切に廃棄、
と言うやり方でも良いでしょう。
ダメ!マスクのポイ捨て!
外したマスクを街中にポイ捨てはテロ行為と同義。
本人にはそんな意図はなかったとしても、
感染拡大を企図したテロ行為と言われても仕方がない
大変に無責任な行動です。
必要なくなったマスクは、責任をもって、
適切な廃棄をする様にしましょう。
変えていきます。出来ることから1つずつ
やっていきましょう。